実家は、西方大都市イリョスの商家、エオナス家。
愛人の子として生まれましたが、幼くして母と死別。父であるエオナス家当主の情が深かったのか、単に跡取りが欲しかったのか、本家に引き取られます。
正妻と父の間には、姉プロイがいました。6歳年上のプロイは、弟をとても可愛がっていました。
ニフタ…本名アヴリオも、姉を慕って、対等に話が出来るように早くいろんな知識を吸収しようと頑張りました。
どんどん知識をつけて大人とも対等に話そうとするアヴリオを見て、プロイは「この子は才能がある」ともてはやします。
アヴリオは本家は姉に継いでもらいたかったので、姉の説得も手伝って、学業を志す道を選びました。
しかし実際学校に行ってみると、上には上がいるというか、どんなに勉強しても追い付かなくなってきて…20歳頃に更に上の学校を諦め、これまでの知識を武器に仕官することにしました。
真面目に勤務していたのですが…しばらくして、お世話になっていた貴族の奥方に迫られるようになりました。最初は気づかない振りとかでのらくらかわしていたアヴリオでしたが、いよいよ押し倒されそうになって、それでも拒みました。
すると奥方は、可愛さ余って憎さ百倍、手のひらを返して旦那に無いこと無いこと吹き込みます。襲われそうになったとか。
貴族の怒りを買い、どこへ行っても上手くいかなくなったアヴリオは、結局街を出る羽目になりました。
でもまあ、大して生活に苦労したことの無かったボンボン、転げ落ちるのはあっという間でした。
冬の男子会で桃樹さんにも話しましたが、色々酷い目にあった後、拾ってくれた優しい女性が、実は人身売買組織の頭領だったりして、間一髪抜け出した辺りから、名をニフタと変え変装も始めました。
そんな感じで状況に合わせて対応して行ったら、いつの間にか交渉スキルとか裏街対応力が上がって行ったニフタ。
トレステラに来るころにはすっかりスレてしまいましたとさ。
アナトリやメラ(あと「販路拡大の障害」の最後に、ちらっと出てきたアヴギ)は、姉プロイの子供、つまりニフタの甥や姪です。
ニフタ始め、プロイもプロイの子供たちも、くすんだ金髪にアメジスト色の瞳と特徴が一致しています。
フェリシエルさんにした「親父に似ればよかったのに」発言は、プロイじゃなくてプロイの旦那さんに似ていれば、自分との繋がりはわからなかったのに、と言う意味です。
彼らももうちょっと動かしてあげたかったな、メラのお見合い話とか。
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