★★★Triple Star~Many shining stars~のプレイヤー「はちょ」による、★★★に関するあれこれ。
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【イロナ編】
きゃあきゃあはしゃぎまわるイロナ。
それをたしなめたり、カロリナの様子を気にするルユザ。
イロナほど目に見えてきゃっきゃしたりしないけど、十分楽しんでるカロリナ。
その三人の周囲に気を張り巡らせるヴァルテル。
四人は、それなりにバザーを楽しんだ。
日も暮れかかり、バザーも閉じようとする頃。
「さて、そろそろ戻りましょうか。明日からまた馬車旅ですし、ゆっくり休んでおきませんと。」
カロリナが、少し残念そうに口を開く。
「そっかぁ…もうそんな時間かぁ…。もっともーっと、遊びたかったな」
しょんぼりとイロナが、ガランサス語でしゃべる。
「大丈夫、また会う機会もありますわ。イロナもガランサスに遊びに来てくださいな」
すっかり仲良くなった二人を見つつ、ヴァルテルは思う。
知り合った冒険者たちには散々焚きつけられたけど、やはり告白するのは怖い。
イロナはヴァルテルを『兄』と思うからこそ、心から懐いてくれているのだと、彼は思っている。
『兄』ではなくなってしまったら…その時の変化に、自分は耐えらるだろうか、と。
良い方向に考えられれば良いのだが、彼は元来ネガティブな性質だ。
そして『好き』とはいえ、イロナを一種神聖視してしまっているので、どうこうしたいとも考えていない。
複雑な気持ちでイロナを見るヴァルテルを、ルユザは黙って見守っていた。
イロナの無邪気さ、ヴァルテルの『好き』の微妙さ加減からいって、どうにも手を貸せないでいるのだ。
「わかった、絶対そのうち遊びに行くから!皆、元気でね!」
こうして、カロリナ一行の初トレステラ旅行は幕を閉じた。
【ディアナ編】
「ただいま帰りましたー」
夕暮れ時、とある家にディアナの声が響く。
そのまま台所の方に進めば、食事の用意をしていた母が振り返って微笑む。
「お帰りなさい。バザーは楽しかったですか?」
「はいっ!今年はいつも以上に盛況で、いろんな人とお会いしましたよ!」
「それは良かったですね」
「あ、これ、お土産です!土筆の髪飾り!」
ディアナが髪飾りを差し出せば、母は、「まあ」と目を細める。
「ありがとう、可愛らしい髪飾りですね」
そう言って、早速長い栗色の髪を、髪飾りで留めた。
「似合いますか?」
「はい!とても可愛いです!」
嬉しそうに笑いあう母と娘。
「大切にしますね。…そうです、お父さんにもつけて差し上げたら、きっと綺麗ですよ。」
「き、綺麗…でしょうか…」
…ディアナの母は、どこかちょっとずれているかもしれない。
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